正月の二日間、日本テレビの生中継を通じて全国の何千万人もの視聴者に感動を届ける学生ランナーたち。沿道の声援を受け、画面の中で眩い光を浴びる彼らだが、大学を卒業した瞬間にその環境は劇的な変化を迎える。
大学時代はチームの絶対的エースとして称賛された選手であっても、実業団やプロの陸上競技の世界へと足を踏み入れた瞬間、実績豊富なベテランや世界水準の外国人選手との過酷な枠争いに放り込まれる。中継カメラが捉える華やかなスポットライトの影で、社会人としての生活とアスリートとしての厳しい結果要求という二重の壁に直面する。このギャップをいかに乗り越え、自身の走りを再構築できるかが、社会人としてのプロフェッショナルな競技人生を左右する最大の試練となる。