最も深刻なのは、入手ルートの不透明さだ。現在、メルカリやヤフオクなどの大手プラットフォームでは母乳の出品が禁止されているが、個人のSNSや暗号化されたメッセージアプリを介した直接取引は後を絶たない。そこには一切の衛生管理が存在しない。
搾乳する側の衛生状態、保存容器の滅菌処理、そして配送時の温度管理。そのすべてが素人の手に委ねられている。保冷剤を入れただけのレターパックで送られてくる母乳が、どれほど細菌まみれになっているか、想像するだけで恐ろしい。実際に、過去の調査ではネット販売された母乳の多くから大腸菌やサルモネラ菌が検出されている。