ひとくちに自転車といっても、車種によってタイヤ交換の難易度と部材コストは大きく跳ね上がります。特に近年急速に普及した電動アシスト自転車の場合、シティサイクルと同じ感覚で見積もりを依頼すると痛手を負うことになります。
電動アシスト自転車の総額が高額になる理由は主に2点あります。ひとつは、25kg〜30kgを超える車体重量と強力なモーター駆動に耐えうるため、肉厚で高耐久な「電動アシスト専用タイヤ(1本約3,500円〜5,000円)」の使用が推奨される点です。もうひとつは、後輪ハブ周辺にアシストモーターの配線やセンサー、強固なローラーブレーキが集中しており、通常の自転車よりもさらに分解・組み立ての工数が膨らむ点です。結果として、電動アシスト車の後輪交換は総額1万円〜1万3,000円前後に達することも珍しくありません。
また、ネット通販で安価なタイヤを購入して「店舗に持ち込んで交換してもらおう」と考える方も増えています。しかし、大手チェーンや一般店舗の多くは「部材持ち込み時の工賃を通常の1.5倍〜2倍」に設定しています。店舗側としてはパーツの販売利益が得られないうえ、持ち込まれた社外パーツによる初期不良やサイズ不適合のトラブルリスクを負うためです。持ち込み手数料を加算されると、結局ショップで純正パーツを頼むよりも高くつくケースが大半である点には注意が必要です。