顔の立体感は全員一律の塗り方では成立しません。鼻の形状によって打ち消すべき余白や陰影の配置は真逆になります。ここでは、コンプレックスとして挙がりやすい2大骨格に対するアプローチを詳解します。
団子鼻を解消し鼻先を細く見せるノーズシャドウの戦略
小鼻の広がりや鼻先の丸みが気になる場合、目標とすべきは「鼻尖(びせん)の頂点を高く錯覚させ、横幅を切り離すこと」です。従来のノーズシャドウの入れ方団子鼻編では、小鼻全体を暗く塗りつぶす手法が見られましたが、これは逆に小鼻の存在感を強調する悪手になりかねません。
正解の手順は以下の通りです。まず、鼻先の一番丸い部分の真下に、小さな「逆三角形(または下向きのV字)」の影を入れます。次に、小鼻の付け根の窪みに極小のブラシで影を置き、鼻尖と小鼻の間に「溝」があるかのように見せかけます。最後に、鼻先を細く見せるノーズシャドウの仕上げとして、鼻尖の最頂点からわずか1ミリ上に直径3ミリほどのハイライトをピンポイントで点置きします。光と影の急激なコントラストが小鼻の丸みを削ぎ落とし、シャープに尖った鼻先を偽装します。
中顔面を短縮するノーズシャドウ面長解消テクニック
顔の縦幅を縮めて見せたい面長タイプにとって、鼻筋をスッと通すメイクは顔の長さをさらに加速させる致命傷になります。必要なのは「鼻の縦ラインをあえて途切れさせる」引き算の技法です。
ノーズシャドウ面長解消テクニックの要は、鼻の中央に「横方向の陰影」を仕込む点にあります。眉頭下のくぼみ(鼻根)に薄く影を入れた後、鼻筋の中間部には一切シャドウを入れません。そして、鼻中隔(左右の鼻の穴の間)の付け根部分に水平の影をサッとひと刷毛入れます。これにより鼻の下端が物理的に持ち上がったような錯覚が生まれ、人中(鼻と上唇の間)がキュッと短縮されます。鼻筋を縦に繋げず、横の視線誘導を作ることで、間延びした印象を劇的かつ上品に解消できます。