物語中盤のラノア魔法大学編において、読者とルーデウスを最も驚愕させたのが、エリナリーゼとシルフィエット(シルフィ)の血縁関係の発覚です。過去にエリナリーゼが産み落とし、呪いゆえに手放さざるを得なかった息子ブレイズこそが、アスラ王国フィットア領のブエナ村で暮らしていたシルフィの父親でした。
つまり、エリナリーゼはシルフィの実の祖母(祖母と孫)にあたります。エルフの血を引く長命種であるため、外見は20代前後の瑞々しい美女の姿を保っていますが、世代的には確実にシルフィの上の世代に位置しています。
この事実が判明したことで、ルーデウスとシルフィの婚姻に伴い、エリナリーゼはルーデウスの「義理の祖母」という立ち位置になりました。かつてパウロの悪友としてルーデウスの前に現れ、頼れる旅の仲間となった彼女が、最終的にはグレイラット家の重要な長老的存在として家族の絆を支える構図は、本作の緻密な人間関係構築の白眉といえます。