一流の美容外科医や専属スタッフを抱えるはずの芸能人が、なぜ「やりすぎ」と呼ばれる領域まで施術を重ねてしまうのでしょうか。その深層には、極めてシビアな業界特有のプレッシャーと心理的な落とし穴が潜んでいます。
美容医療の現場で頻繁に指摘されるのが「感覚順応」と呼ばれる心理状態です。初めて施術を受けた直後は劇的な若返り効果に感動するものの、数ヶ月が経過してその状態に見慣れてくると、「まだしわが残っている」「もっと張りが欲しい」と錯覚し始めます。その結果、医師が適量だと判断しても、本人の強い希望で注入量や施術頻度を増やしてしまうケースが後を絶ちません。
さらに、高精細カメラによる超至近距離の撮影や、SNS上での容姿批判に常に晒され続ける立場ゆえの「加齢への過剰な恐怖」が、冷静な客観性を失わせる大きな要因となっています。