しかし時代は変わり、メディアに対する社会の眼差しは格段に厳しくなった。海外のリアリティ番組における痛ましい事故や過剰演出問題に端を発し、日本のバラエティ番組も放送倫理・番組向上機構(BPO)の監視下に置かれている。かつてなら「笑える悪ノリ」で済まされていた危険な実験や、一般人への過度なイジり企画は、現代のコンプライアンス基準では直ちに批判の対象となる。
過剰な演出が「やらせ」と見なされるリスクは、かつてないほど高まっている。制作陣は、視聴者の倫理観の変化に対応しつつ、番組が持つ毒気や破天荒さをいかに維持するかという難しい舵取りを迫られている。表現の自由と社会的責任の狭間で、伝統ある演出手法のアップデートが進行中だ。