現在、一般の乗客が列車で海底駅跡に降り立つことはできないが、地上からのアクセスルートは力強く存続している。青森県外ヶ浜町の「青函トンネル記念館」から延びる全線地下のケーブルカー「青函トンネル竜飛斜坑線」は、今やインバウンドも含めた観光客に大人気のスポットだ。
最大斜度14度の急勾配をわずか7分で下ると、当時の過酷な現場状況を生々しく伝える体験坑道へと到達する。ダイナマイトを仕掛けた発破の跡や、命がけで岩盤と闘った作業員たちの足跡が保存されており、2026年現在もトンネル建築の歴史を体感できる貴重な産業遺産として機能している。