なぜAkb48「でもでもの涙」は伝説に?初代ペアの誕生秘話と神曲の真相

なぜAkb48「でもでもの涙」は伝説に?初代ペアの誕生秘話と神曲の真相

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本作の歌詞がリスナーの心を掴んで離さないのは、作詞を手掛けた秋元康氏による「拒絶」と「執着」が同居するアンビバレンス(両価感情)の精緻な描写にあります。

冒頭の舞台設定は「日曜日 雨のカフェテラス」。主人公は、好意を寄せる相手が他の誰かを連れて現れるかもしれない予感を抱えながら、冷たい雨の中で待ち続けています。そして核心となるのが、サビで繰り返される「私の傘に入らないで」「濡れてしまうわ」という一見すると冷淡な拒絶のフレーズです。

心理学的な見地からこの感情構造を分析すると、ここには防衛機制のひとつである「反動形成」が色濃く現れています。本音では相手を強く求めているにもかかわらず、その想いが受け入れられない恐怖や、相手のテリトリーを侵して嫌われることへの怯えから、自ら物理的・心理的な境界線(バウンダリー)を引いてしまう少女の繊細な自意識です。

「でも でも 好きだった」という言葉は、拒絶の壁の向こう側から漏れ出してしまう唯一の本音です。「言えなくても、叶わなくても、それでも」という逆接の連続が、聴き手の胸を締め付けるカタルシスを生み出しています。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。