「借りてきた猫」と混同されやすい言葉に「内弁慶」や「猫をかぶる」があります。しかし、これらの言葉が指す心理メカニズムや評価のニュアンスには明確な境界線が存在します。
「内弁慶」との決定的な違い
「借りてきた猫」と「内弁慶」の最大の違いは、身内に対する攻撃性や尊大さの有無です。「内弁慶」は家庭内や身内に対して威張り散らす横暴さがセットになって批判的に用いられますが、「借りてきた猫」は外で萎縮している一時的な姿そのものを指し、身内を攻撃するニュアンスは含まれません。
英語圏における類似表現
英語で「借りてきた猫」に近い状態を表現する場合、文化の違いを反映したいくつかの言い回しが存在します。
- a cat in a strange garret:「見知らぬ屋根裏にいる猫」。語源・状況ともに日本語の「借りてきた猫」に最も近い直訳的表現です。
- as meek as a lamb:「子羊のように従順でおとなしい」。普段の活発さとの対比というよりは、極めておとなしい態度を強調します。
- like a fish out of water:「水から出た魚のように居心地が悪い」。アウェーな場で場違い感を覚え、落ち着かない心理を表現する際によく使われます。
- tongue-tied:「緊張で言葉が出てこない」。プレッシャーで口がきけなくなった状態を端的に示します。