日常の交通環境において、黄色線の道路における自転車の扱いは常に火種となっています。SNSや動画投稿サイトでは、自転車を無理に追い抜こうとした乗用車との接触未遂トラブルや、クラクションをめぐる口論のドライブレコーダー映像が連日のように共有されています。
ある地方都市の幹線道路沿いで行われた交通安全講話において、現職警察官は次のように現場の実情を語っています。
「パトカーでパトロール中、黄色の中央線を越えて自転車を無理にパスする一般車両を頻繁に見かけます。ドライバー側は『遅い自転車に付き合っていられない』と主張しますが、対向車からすれば突然車が飛び出してくる形になり極めて危険です。特に通学時間帯や薄暮時間帯におけるはみ出し追い越しは、重点取り締まりの対象としています」
ドライバー視点では「制限速度40キロの道路を時速15キロで走る自転車の後ろを延々と走り続けるのは精神的ストレスになる」という本音があります。一方、サイクリスト側からは「すぐ真横を猛スピードで追い抜かれると風圧で吹き飛ばされそうになる」「側溝や路肩の段差があるため、どうしても車道側へ膨らまざるを得ない瞬間がある」という切実な声が上がっています。
双方が抱えるフラストレーションが衝突した結果、最悪の重大事故に発展するリスクを孕んでいるのがこの問題の本質です。