「カップに胸を入れたら、後ろのホックを留めて終わり」――もしこのような着け方をしているなら、知らず知らずのうちにバストのエイジングを加速させている危険性があります。大手インナーウェア各社のフィッティング現場での集計データによると、来店客の84.2%が本来のバージスライン(バストの輪郭・底面)よりも低い位置でブラを着用しており、カップ内に収まるべき脂肪が脇や背中、アンダー下へと逃げてしまっています。
バストは主に脂肪組織、乳腺、そしてそれらを吊り上げるコラーゲン繊維束である「クーパー靱帯」で構成されています。直立したままブラを装着すると、重力によってバストの下部が押し潰され、クーパー靱帯に余計な伸長ストレスがかかります。この状態を長年放置することで、靱帯の微小断裂や弛緩が進み、皮膚の菲薄化とともに「下垂(胸が垂れる現象)」へと直結してしまうのです。
街頭アンケートやSNS上のコミュニティ検証でも、「カップの上部に隙間ができるから自分はAカップだと思い込んでいたが、プロに正しく合わせてもらったらCカップだった」という声が後を絶ちません。カップの浮きや脇肉のはみ出しは、胸のサイズそのものではなく、着け方の初動ミスによるフィッティング崩れが引き起こしているケースが大半です。