単なる公園の枠を超えたスケール感の背景には、三木山総合公園みきっこランド整備事業を強力に推進してきた行政側の戦略がある。兵庫県三木市の仲田一彦市長が掲げる子育て支援と多世代交流の拠点づくりという旗印のもと、三木市役所都市整備部が現場の設計を指揮してきた。
少子高齢化が進行する地方都市において、ファミリー層を地域外から継続的に呼び込む仕掛けは喫緊の課題だった。遊具の単なる更新にとどまらず、豊かな森林環境と一体化させた大規模なランドスケープデザインを採用したことで、近隣自治体との差別化に成功。官製プロジェクト特有の無難さを排し、民間レジャー施設に匹敵するスリルと安心感を両立させた設計思想こそが、成功の本質だ。