西陵を語る上で、名門ラグビー部の足跡を避けて通ることはできない。赤と黒のジャージが花園の芝を駆けた日々、そして全国高等学校ラグビーフットボール大会で頂点に立ったあの熱狂の記憶は、同窓生の誇りであり続けている。公立の雄として全国の強豪私学をなぎ倒した快進撃は、今なお高校スポーツ界の伝説として語り継がれる。
時代は変わり、部活動の地域移行や少子化の波が押し寄せる現在も、グラウンドから響く掛け声の鋭さは変わらない。スポーツ推薦に頼り切る私学とは異なり、西陵ラグビー部は知性を重んじる。限られた練習時間を科学的に分析し、効率的なフィジカルトレーニングと戦術眼で巨漢軍団に立ち向かう。泥臭さとスマートさの融合――それこそが、このグラウンドに受け継がれる西陵スピリットの神髄だ。