この地を訪れる最大の特権は、富士山を正面に捉えるテラスでのテイスティング体験だ。よく晴れた澄んだ空気の中、抜けるような青空と雪化粧をまとった霊峰のコントラスト。そのパノラマを背景にグラスを傾ける時間は、まさに旅のハイライトと言っていい。現地を訪れたなら絶対に逃せないのが、ショップの店頭や一般流通にはほとんど並ばない「セラー限定醸造ワイン」の試飲だ。年ごとのミクロクリマを色濃く反映した樽出しのシングルヴィンヤード(単一畑)ワインは、現地に足を運んだ者だけが喉を鳴らすことを許された特別な液体である。
そして、この贅沢を味わい尽くすための滞在予約には、知る人ぞ知る裏技が存在する。敷地内の宿泊棟は部屋数が厳選されているため、週末や収穫期は常に争奪戦となるが、狙い目は「平日連泊枠の事前登録」と「公式メンバーシップ先行予約」の組み合わせだ。特にブドウ畑を一望できるバルコニー付きジュニアスイートは、一般オンライントラベルサイト(OTA)への在庫開放前に公式サイト上でシークレットプランとして枠が動くことが多い。醸造長が案内するプライベートセラーツアー付きプランや、仕込み体験がセットになった限定宿泊枠は、メルマガ会員向けの先行アナウンス後、数時間で埋まることもある。旅の日程が決まり次第、まずは公式の通知ラインを確保しておくことが極上ステイを手中に収める最短ルートだ。