いまや『ものまねグランプリ』の見逃し配信をTVerでチェックし、世界的なヒットを記録したNetflixの『トークサバイバー』で芸人たちの命がけの即興劇を手軽に視聴できる時代だ。自宅のソファに寝転びながら、最高峰のエンタメにワンクリックでアクセスできる。
それでも現場のチケットが売れ続ける理由は明確だ。肌にビリビリと伝わるマイクの生音、パフォーマーと目が合った瞬間の妙な緊張感、そして隣の席の見知らぬ誰かと同時に吹き出す一体感。デジタルがどれほど高精細になろうとも、偶発的な笑いの爆発がもたらすカタルシスだけは、手のひらの板の上には収まりきらない。