キーホルダーの役割は、かつての「鍵をまとめる道具」から、自身のスタイルや他者との関係性を提示するペアアクセサリーへと完全に脱皮した。特にSNSでの自己表現に親しむZ世代にとって、パークでのお揃いグッズの着用は、思い出の記録とオンライン上でのコンテンツ作成が一体となった文化だ。
カバンやスマートフォンケースに複数のチャームをじゃらじゃらと取り付けるスタイリングが再評価される中、USJのキーチェーンはその中心アイテムとして活用されている。異なる作品のキャラクターを組み合わせて自分たちだけのストーリーを作ったり、ニュアンスカラーで統一されたシックなペアグッズを選んでファッションに溶け込ませたりと、楽しみ方は多岐にわたる。
商品開発の現場においても、こうしたユーザーの着用シーンを細かく想定したデザイン設計がなされている。単体でも洗練されたビジュアルでありながら、パートナーのアイテムと並べたときに初めて完結するグラフィックなど、細部まで計算し尽くされた仕掛けが若者の購買意欲を強く刺激している。