すべての始まりは、ロサンゼルスの中心街に位置する歴史的な街区にあった。創業当時の雰囲気を今に伝えるリトル・トーキョー本店は、昭和のレトロな日本の街角を彷彿とさせるインテリアで訪れる者をタイムスリップしたかのような感覚に包み込む。かつてアメリカにおいてラーメンが単なる「安いインスタント麺」と見なされていた時代、この店は本物の日本の味を提供する本格派の和食レストランとして一線を画す存在となった。
時代の移り変わりとともに店舗網が広がった今も、創業の地である本店の熱気とスピリットは失われていない。壁に掲げられたレトロな看板やポスター、使い込まれたカウンター席が醸し出すノスタルジーは、美味しい食事以上の体験価値を客に提供している。単なる飲食店を超えて、カルチャーの発信拠点としての役割を果たしてきた大黒屋の功績は極めて大きい。