伝統柄がデジタルネイティブ世代の心をも掴んだ背景には、ストリーミングカルチャーの爆発的な影響力がある。Netflixが世界へ配信するメガヒットコンテンツは、衣装デザインを通じて新たなファッショントレンドを画面越しに醸成してきた。
英国王室の内幕を描く重厚な歴史劇ザ・クラウン(The Crown)では、厳格なドレスコードと伝統の重みを象徴するテキスタイルとしてクラシックなスーツが登場し、タイムレスな品格を観客の脳裏に焼き付けた。対照的に、色彩豊かなポップカルチャーの極致を見せるエミリー、パリへ行く(Emily in Paris)では、ベレー帽やクロップド丈ジャケットに大胆な格子柄を合わせる遊び心あふれるミックススタイルが世界中でバイラルを起こした。重厚と軽快、伝統と反逆。二つの異なる映像体験が、現代のワードローブにおけるパターンの汎用性を証明してみせた。