ベスト8以上の高みを目指す日本代表にとって、グループステージの組み分けと会場配置は死活問題だ。森保一監督と日本サッカー協会のテクニカルスタッフは、すでに各会場の芝の状態、屋根の有無、ホテルから空港へのアクセスルートの現地視察を重ねている。
最大の懸念は、同一地域内であっても生じる劇的な環境変化だ。例えば、湿熱のヒューストンから乾いた風が吹き抜ける高地メキシコシティへの移動、あるいは西海岸の涼しい沿岸部から砂漠気候に近い内陸都市への転戦。こうした急激なコンディションの変化に対応できるベースキャンプ地の選定と移動動線の構築が、ピッチ上の戦術と同じ重みを持つ。森保監督が標榜する総力戦の真価は、この過酷なロードマップをいかにマネジメントするかにかかっている。