衆議院から参議院へと議席を移して以降、自由民主党内における宮沢洋一の立ち位置は唯一無二のものとなった。特に党税制調査会長(税調会長)としての手腕は、党内外から極めて高い評価と畏怖を集めている。財政規律を重んじるその姿勢は、まさに大蔵官僚出身者ならではの矜持だ。
防衛増税や少子化対策財源の確保など、世論の反発を招きかねない極めて困難な局面においても、宮沢は一切のブレを見せない。参議院議員という立場でありながら、政権の命運を握る税制論議のキャスティングボートを握り続ける背景には、名門の看板だけでなく、官僚機構を完全にグリップする圧倒的な専門知識がある。