本物の日本刀を語る上で欠かせないのが、公益財団法人「日本美術刀剣保存協会」などが定義する鑑賞の視点だ。伝統工芸としての価値を海外に正確に伝えるには、専門用語の英語訳を正しく押さえておく必要がある。
例えば、刃に現れる波状の模様「刃文(Hamon)」は "tempering line" や "blade pattern" と訳される。刀身特有の曲がり「反り(Sori)」は "curvature of the blade"、原料となる「玉鋼(Tamahagane)」は "jewel steel" や "high-carbon steel made through traditional smelting" と説明するのが一般的だ。専門的なオークションや美術館のキュレーションでも、これらの用語はそのまま音訳の「Hamon」「Sori」として使用されつつ、補足説明として英文の解説が添えられる。