耐食性に優れたステンレス配管(SUS316Lなど)の採用率が上がると同時に、現場を悩ませてきたのが工具の「焼き付き」と「刃折れ」だ。硬くて粘り強いステンレスは切削抵抗が非常に高く、タップ刃の寿命を著しく短縮させる。
この難局を切り拓いたのが、チタンアルミニウムシリコン(TiAlSi)系の多層PVDコーティング技術である。1100度を超える高熱に耐え、切削面との摩擦を極限までカット。従来は50箇所が限界だったステンレス管への連続加工が、一挙に500箇所へと跳ね上がった。現場での工具交換ロスが劇的に減り、施工全体のコストパフォーマンスを押し上げている。