この独特な作画を語る上で絶対に外せない人物がいる。アニメーション監督であり、稀代のアニメーターとして知られる加々美高浩氏だ。同氏が作画監督を務めた回は、キャラクターの指先のしなやかな動きや、陰影の美しい立体感、そして何より圧倒的なデッサン力でファンから「神作画」と絶賛されてきた。
しかし、その圧倒的な画力を持つ加々美氏だからこそ、シリアスな場面での「城之内のおふざけ顔」にも一切の妥協がなかった。極上の作画クオリティで描かれる超絶シャープなアゴ。本気で描かれたギャグ顔だからこそ、画面から漂う狂気とシュールさが際立つ。この緻密な技術に裏打ちされた崩し顔こそが、四半世紀近く経った今も色褪せない強烈な破壊力を生み出している。