ピーク時には全国に1,400店舗以上を誇ったTSUTAYAの店舗網は、過去数年で激減した。郊外の幹線道路沿いや駅前のプライムロケーションに位置していた店舗の撤退は、今や日常のニュースと化している。旧作100円レンタルや深夜営業で地域社会の夜を支えたあの巨大な棚群は、空き店舗あるいは他業態の店舗へと次々に姿を変えた。
実用書や話題のコミックが並び、DVD・CDレンタルコーナーへ続く階段を上がっていく高揚感。あの場所で未知の作品や音楽に出会った世代にとって、看板の取り外しはひとつの時代の終焉を意味する。都市部のみならず地方都市においても縮小のスピードは衰えず、かつての「レンタル文化の象徴」が過渡期を迎えている。