物流コストの高騰と環境負荷への意識の高まりは、フードスタイルのあり方を根本から変えた。市場の規格から外れた不揃いな野菜、地元の人々しか食べない希少な根菜、近隣の山で今朝採れたばかりの野草やきのこ。流通に乗らない「本当の旬」が、食卓の主役を張る。
「一歩外に出れば食材の宝庫」という環境だからこそ実現する圧倒的な鮮度と低価格。都市部の高級店が喉から手が出るほど欲しい食材が、ここではごく自然に毎日の献立に組み込まれる。一口食べた瞬間に広がる野菜本来の濃密な甘みや香りは、訪れた客の味覚に対する概念を根底から覆してしまう。