バッタの幼虫の育て方において最大の関門となるのが脱皮です。バッタの脱皮失敗の原因は、その9割以上が「体をぶら下げる十分な垂直空間と足場の欠如」に起因します。
幼虫は古い外骨格を脱ぎ捨てる際、重力を利用して下向きにぶら下がります。この時、足場がグラついたり地面との距離が近すぎたりすると、殻から抜け出せなくなって体が歪み、死に至ります。飼育ケースのレイアウトを構築する際は、ケースの壁面に園芸用ネットを取り付けるか、天井近くまで届くしっかりした枯れ枝を固定することが不可欠です。
また、バッタの共食い防止策としては、脱皮直後で外皮が柔らかい無防備な個体を他個体から守るための「スペースの確保」が決定打となります。飼育密度を下げ、常に十分なエサを行き渡らせることで、タンパク質や水分欲求に起因する共食い行動を大幅に抑制できます。