誰もが知りたがる疑問がある。現在の彼は一体どれほどの富を築き、どこに立っているのか。
関係筋や財務データから割り出される推定総資産は、控えめに見積もっても100億円を優に超える。だが本人は資産額そのものに執着を見せない。不動産、未公開株、海外ファンド、そして国内外に広がる飲食・エンタメの持分。キャッシュを握りしめて贅沢に耽る旧世代の富豪とは異なり、資本を次なる成長エンジンへと休む間もなく再投資し続けているのが実態だ。
「通帳の残高が増えても世界は変わりません。重要なのは、その資本で誰を動かし、どんな仕組みを生み出すか」。淡々と語る表情には、投機家ではなく冷徹な事業家のリアリズムが宿る。歌舞伎町で手に入れた富は、彼にとって巨大な実験を仕掛けるための軍資金に過ぎない。