現在集約されている数千件規模の募集データを精査すると、提示時給の平均値は過去最高水準を更新し続けている。表向きは時給5,000円から1万円を超える求人がずらりと並ぶ。しかし、ここには明確な「数字のカラクリ」が存在する。提示されている最高時給は、指名や売上ノルマを達成した際に適用される最高評価ランクであることが大半だ。
未経験者がスタート時に受け取る実質的なベース時給は、エリアや業態によってある程度の相場に収束する。見逃せないのが「入社祝い金」や「特別限定ボーナス」の実態だ。一見すると無条件で高額現金が手に入るように見えるキャンペーンも、実際には「週4日以上の半年間継続勤務」や「本入店後の特定売上基準の達成」といった支給条件が細かく設定されているケースが少なくない。甘い数字に踊らされず、規約の細部を読み解くリテラシーが求められている。