欧米の白人に多いメラノーマは体幹や四肢の紫外線暴露部に好発するが、日本人をはじめとするアジア系人種では足底や足指の「末端部黒子型黒色腫」が際立って多い。この偏在傾向は、紫外線以外の物理的因子が発症に関与していることを物語る。
足の裏は、体重の何倍もの負荷と摩擦に常に晒されている。物理的ストレスが繰り返されることで、基底層に存在するメラノサイトが刺激され、遺伝子修復エラーが生じやすくなるというメカニズムが有力視されている。特に偏平足や靴のフィッティング不良による特定部位への局所的な圧迫は、細胞の異型化を加速させる引き金になりかねない。