「縫い終わったらファスナーが波打ってうねうねしてしまった」「左右の端で長さが数ミリずれてしまった」というトラブルは、ミシン送りの圧力と手の引っ張りによるテンション差が原因です。以下の3つのテクニックを導入するだけで、仕上がりのクオリティは劇的に向上します。
① まち針ではなく「仮止めクリップ」または「手芸用両面テープ」を使う
薄手のまち針は布とファスナーテープを歪ませる原因になります。幅3mm〜5mmの極細「水に溶ける手芸用両面テープ(熱接着テープ)」でファスナーを布に仮止めしてから縫うと、針が布を押し出すことによる位置ズレが物理的にゼロになります。
② スライダー(引き手)の通過儀礼を行う
ファスナー付けの最中、金具のスライダーがある位置はどうしてもミシンの押さえが傾き、縫い目が外側に膨らんでしまいます。縫う際は、スライダーの手前5cmで一度針を下ろしたまま押さえ金を上げ、スライダーを縫い終わった後ろ側へスライドさせてから押さえを下ろして再開してください。これだけで直線が寸分の狂いもなくまっすぐ走ります。
③ 手縫いの場合は「半返し縫い」で強度を確保
ミシンがない場合でも手縫いで十分制作可能です。その際は並縫いではなく、1針進んで半針戻る「半返し縫い」を採用してください。ファスナー開閉時にかかる強い横方向の引っ張り力に耐えうる強度が生まれ、既製品と遜色ない耐久性を維持できます。