近年、費用を浮かせようと「個人で行く危険性と注意点」を軽視し、自力で洞窟を目指そうとする旅行者が散見されます。特に有名なシュノーケルスポットである米原海岸からのアクセス方法をネットで検索し、海岸沿いの岩場や浅瀬を歩いて渡ろうとするケースが後を絶ちません。しかし、この単独行動は命に関わる重大なリスクを伴います。
米原海岸から青の洞窟に至る沿岸部は、八重山屈指の危険地帯です。リーフカレントと呼ばれる強烈な離岸流が常時発生しており、足がつく浅瀬であっても一瞬で外洋へ流される水難事故が多発しています。さらに、満潮を迎えると陸路の岩場が完全に水没して退路を断たれ、切り立った断崖に取り残される「潮回りトラブル」も毎年のように報告されています。
加えて、猛毒を持つハブクラゲやオニヒトデ、足元を滑らせやすい鋭利な琉球石灰岩など、自然のトラップが無数に存在します。携帯電話の電波が届かないブラインドエリアも多く、万が一の事態に救助要請が遅れる致命的な事態を招きかねません。自身の安全と同行者の命を守るためにも、レスキュー資格と海況判断力を持った公認ガイドのツアーに同行することが不可欠です。