足の動きを司る筋肉は、すねやふくらはぎから足へと伸びる「外来筋」と、足の骨の中に起始と停止を持つ「内在筋」に大別されます。
外来筋の中で特に注目すべきは、すねの外側に位置する前脛骨筋の働きです。前脛骨筋は足首を持ち上げる「背屈」と足裏を内側に向ける「内反」を主導し、歩行時につま先が地面に引っかかるのを防ぐ極めて重要な役割を持ちます。この筋力が低下すると、すり足やつまずきの直接的な要因となります。
ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋は合流して人体最強の腱であるアキレス腱となり、アキレス腱付着部である踵骨後面に強固に結合します。ここが強力に収縮することで、走る・跳ぶといったダイナミックな動作が可能になります。
足裏の解剖学に目を向けると、足底の筋肉は浅層から深層まで4つの筋層で構成されています。母趾外転筋、短趾屈筋、足底方形筋、虫様筋、骨間筋などの細かな内在筋群が、足指の繊細な動きをコントロールすると同時に、後述するアーチ構造を下からハンモックのように支え続けています。