2021年夏、財政難に陥ったバルセロナを涙ながらに退団し、パリ・サンジェルマン(PSG)へ電撃移籍したメッシ。キリアン・エムバペ、ネイマールとともに超豪華攻撃陣を形成し、5度目のビッグイヤー獲得に大きな期待が寄せられました。
しかし、PSGでのCL成績はメッシのキャリアにおいて最も険しい時期となりました。
- 2021-22シーズン:ベスト16敗退(対レアル・マドリード / 2戦合計2-3)
初戦を制しながらも、敵地サンティアゴ・ベルナベウでカリム・ベンゼマの電撃ハットトリックを浴び大逆転負けを喫しました。 - 2022-23シーズン:ベスト16敗退(対バイエルン・ミュンヘン / 2戦合計0-3)
組織的なハイプレスと規律を誇るバイエルンに対し、攻守の連動性を欠いたPSG攻撃陣は封じ込められ、2戦合計無得点で敗退となりました。
カンプ・ノウで築き上げた「メッシを中心にパスが循環する有機的システム」とは異なり、個の力に依存し守備強度が低下しやすいパリの構造において、メッシは中盤深くまで下りてゲームメイクを担わざるを得ない場面が急増しました。この欧州終盤の苦闘は、現代フットボールにおける「個のタレント力」と「組織的プレッシング戦術」のバランスの難しさを浮き彫りにした事例と言えます。