関西エリアには数多くの公園や有料レジャー施設が存在しますが、その中でも阪神競馬場が際立って高い評価を得ている背景には、民間の商業施設では真似のできない3つの構造的強みがあります。
第1の理由は、群を抜く圧倒的なコストパフォーマンスです。阪神競馬場の遊具と料金の仕組みは非常にシンプルで、競馬開催日(関西でレースが行われる日)であっても大人の入場料はわずか200円、15歳未満の子どもは無料です。さらに、他場でレースが開催されている「パークウインズ(場外発売日)」や平日などの指定開放日であれば、大人の入場料すら無料になります。場内にある大型アスレチックや芝生エリアの利用に追加料金は一切かかりません。
第2の理由は、手入れの行き届いた広大なピクニック芝生広場の存在です。競馬場の中央やスタンド周辺には、JRAの熟練スタッフが日々管理するフカフカの天然芝が広がっています。一般的な都市型公園にありがちなゴミの散乱や設備の老朽化が極めて少なく、レジャーシートやポップアップテントを広げて家族でお弁当を食べるピクニック環境として、関西屈指の快適性を誇ります。
第3の理由は、JRAが近年強力に推進している「ユニバーサルデザインとファミリーフレンドリー化」です。単に遊具を置くだけにとどまらず、空調完備の屋内休憩所、清潔なベビールーム、段差を徹底的に排除したバリアフリールートなど、乳幼児連れの親がストレスを感じないインフラ整備に巨額の維持管理費が投じられています。