壁紙屋本舗は本当に失敗しない?プロが明かすリアルな評判と失敗理由の真相

壁紙屋本舗は本当に失敗しない?プロが明かすリアルな評判と失敗理由の真相

壁紙屋本舗は本当に失敗しない?プロが明かすリアルな評判と失敗理由の真相とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

検索エンジン上で散見される壁紙屋本舗で失敗する理由を深掘りしていくと、製品の不良ではなく、日本の住宅環境特有の「3つの盲点」に行き着きます。ネット上の誤解を解き、失敗のメカニズムを正確に把握しておくことが不可欠です。

盲点1:賃貸向け「はがせる壁紙」の過信と経年劣化の罠

賃貸向けのはがせる壁紙には、大きく分けて「弱粘着シールタイプ」と「不織布(フリース)壁紙を剥がせる粉のり(フレスコ糊など)で貼るタイプ」の2種類が存在します。ここで多発する誤解が、「『はがせる』と書いてあるから、どんな壁に貼っても100%元通りになる」という思い込みです。

もし入居している賃貸物件が築15年以上経過しており、既存の塩ビクロスが紫外線や乾燥で硬化・劣化している場合、いくら弱粘着のシートであっても、剥がす際の引っ張り強度に元の壁紙の表面層が耐えられず、ベリッと紙ごと破れてしまうケースがあります。また、近年の新築や築浅物件で多く採用されている「汚れ防止機能付き壁紙(フッ素コートやラミネート加工されたクロス)」は、逆に表面がツルツルすぎて糊を弾いてしまい、施工から3日後に天井から全て剥がれ落ちてくるという逆の失敗を引き起こします。

盲点2:カッティングシートと壁紙の用途混同による気泡・収縮トラブル

キッチン扉や家具の化粧直しに最適なカッティングシートによるリメイクですが、これを広い壁面にそのまま転用して失敗する事例も後を絶ちません。塩化ビニル製の粘着シート(カッティングシート類)は、夏場の室温上昇や直射日光によってわずかに伸縮する性質を持っています。面積の小さい建具や冷蔵庫であれば問題になりませんが、幅3メートルを超えるリビングの壁一面に貼ると、数ヶ月後に継ぎ目が1〜2ミリ収縮して下地の白い壁が露出したり、壁内部からの湿気の逃げ場がなくなって大きな気泡(水ぶくれ)が発生したりします。広範囲の壁には通気性のある壁紙やイマジンウォールペイントを選び、水回りや建具にはカッティングシートやおすすめのクッションフロアを使い分けるという適材適所の知識が欠かせません。

盲点3:画面上の色味と実物の「面積効果」による視覚ギャップ

スマートフォンの液晶画面(発光体)で見る壁紙の色と、実際の部屋の照明(反射光)の下で見る壁紙の色には決定的な差が生じます。さらに色彩心理学・視覚光学における「面積効果」により、明るい色は面積が大きくなるほどより白っぽく鮮やかに見え、暗い色はより重く濃く見えるという現象が起こります。これを防ぐ唯一の手段が壁紙屋本舗のサンプル請求です。約A4サイズのカットサンプルを1枚数十円という低価格で取り寄せることができるため、実際に貼りたい壁にマスキングテープで貼り付け、昼の自然光と夜の電球色の双方で3日間観察することで、「思っていた色と違う」という失敗を完全にゼロにできます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。