「カジュアルな教室のアットホームな発表会だから普段着で良いと言われた」という言葉を鵜呑みにして、デニムやTシャツで来場し、後から肩身の狭い思いをしたというケースは後を絶ちません。なぜ発表会で母親のジーンズ着用がNGとされるのでしょうか。
クラシック音楽の発表会は、生徒たちが数ヶ月から1年近く練習を重ねてきた成果を披露する「晴れの舞台」です。格式あるホールを貸し切って行われる場合、会場空間そのものが非日常のフォーマルな場として設定されています。ジーンズやスニーカーなどの極端な作業着・普段着は、他の出演者や指導者に対する敬意(リスペクト)を欠いた態度と受け取られかねません。
小規模なサロンコンサートであっても、「カジュアルで結構です」というアナウンスは「礼服を着る必要はない」という意味であり、「きれいめのオフィスカジュアル」を指すのが暗黙の了解です。綿のTシャツやラフなデニム、露出度の高いリゾートワンピースは避け、きれいめなサマーニットにフレアスカートを合わせるなど、最低限のドレスコード意識を保つことがトラブルを防ぐ防波堤となります。