「熱もあって喉も痛いし、目も赤い」という複合的な症状が出たとき、どの診療科のドアを叩くべきか迷う方は多いはずです。受診先の判断基準は、「全身症状の重さ」と「目の症状の強さ」のバランスで決めるのが合理的です。
高熱、激しい咳、激しい倦怠感など全身の風邪症状が強く出ている大人の場合は、まず内科を受診して全身状態を診察してもらいましょう。小児であれば小児科がファーストチョイスです。内科や小児科でも迅速抗原検査キットを用いてアデノウイルス感染の有無を判定できます。
一方で、熱は微熱程度であるものの「目の充血が真っ赤で引かない」「目を開けられないほどの痛みがある」「視界が白く濁る・かすむ」といった眼局所の症状が前面に出ている場合は、迷わず眼科を受診してください。眼科専門医による細隙灯顕微鏡(スリットランプ)検査を受けなければ、角膜の微細な傷や混濁、虹彩炎などの重篤な合併症を見逃すリスクがあるためです。なお、受診前には必ず電話等で「目の充血と風邪症状がある」旨を伝え、発熱外来や別室待機の指示に従いましょう。