ネット上の旅行記やSNSで頻繁に見受けられる誤解の一つに、「ロープウェーを降りれば、すぐ目の前に岐阜城天守閣がある」という思い込みがあります。しかし、現地取材と現場構造を確認すると、この認識には大きな隔たりが存在することが分かります。
山頂駅に到着した後、岐阜城天守閣へ辿り着くには、自然の尾根や切り立った岩盤を活かした階段・坂道を約8分から10分ほど登り続ける必要があります。戦国時代の山城としての防御機能を色濃く残しているため、石段の一歩一歩に高低差があり、ベビーカーの持ち込みや車椅子での自力登城は構造上不可能です。ヒールやサンダル履きで訪れた旅行者が途中で息を切らし、足元を滑らせそうになる光景が散見されるため、必ず歩きやすいスニーカー等を着用して登城してください。
その道中、山頂駅のすぐ目の前に位置するのが人気の「ぎふ金華山リス村」です。1965年に日本で初めて開園したリス村として知られ、専用の皮手袋を着用して愛らしいタイワンリスに直接エサを与えるふれあい体験が楽しめます。子ども連れのファミリー層はもちろん、大人同士のグループでも歓声が上がる定番スポットです。
さらに山頂付近には、絶好のパノラマビューを誇る展望レストラン「ル・ポワソン」が営業しています。岐阜名物の「信長どて丼」やご当地カレー、スイーツを味わいながら、全面ガラス張りの客席から長良川の清流を見下ろす時間は、登山の疲労を癒やす極上のひとときとなります。
なお、ペット同伴に関する公式ルールについても正確に把握しておく必要があります。金華山ロープウェーでは、頭まで完全に隠れるキャリーバッグやクレートに収容されている場合に限り、小型犬や猫などのペット同伴乗車が可能となっています。ただし、抱っこやリードのみでの乗車は認められておらず、山頂エリアの岐阜城天守閣内部やリス村施設内へのペット同伴入場は禁止されています。愛犬と一緒に訪れる際は、ケージの準備と立ち寄り先制限の事前理解が必須です。