SNSとは、英語の「Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)」の頭文字を取った略称です。インターネット上で社会的なつながり(ネットワーク)を構築・維持するためのウェブサービス全般を指します。
従来のインターネット空間における情報発信は、個人が立ち上げるWebサイトやブログ、あるいは「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」に代表される電子掲示板が主流でした。これらは基本的に「不特定多数に向けた一方通行の発信」か「スレッド単位の匿名テキスト投下」にとどまっていました。これに対し、SNSを決定づけた革新は以下の3点に集約されます。
第1に、「自己のアイデンティティ(アカウント)を起点とした発信」である点です。アイコンやプロフィール、投稿履歴が1つの人格として蓄積されます。第2に、「フォロー・フォロワー関係による自律的なネットワーク形成」です。自分が選んだ相手の情報がタイムラインに集約され、情報の受発信が双方向で循環します。第3に、「いいねやリポスト(拡散)などのリアルタイムな社会的承認」が組み込まれている点です。
世界中でこれほど爆発的に普及した背景には、スマートフォンのカメラ性能向上と高速通信網の整備はもちろんのこと、人間の根源的な欲求である「他者とつながりたい」「認められたい」という承認欲求をアルゴリズムが巧みに刺激したことが挙げられます。日常の何気ない出来事を共有するだけで即座に反応が得られる体験は、かつてない快楽物質(ドーパミン)の分泌を促し、瞬く間に世界中の可処分時間を席巻しました。