つるを放任して伸ばし放題にすると、葉ばかりが茂って風通しが悪くなり、収穫量が激減します。トケイソウ科の栽培特性として、「主枝(親ヅル)には花がつかず、側枝(子ヅル・孫ヅル)に花芽がつく」という性質を理解することが大切です。
苗を植え付けて親ヅルが本葉8〜10枚程度まで伸びたら、先端をカットする「摘芯」を行います。すると葉の付け根から複数の子ヅルが勢いよく伸び出します。この子ヅルを主軸として誘引し、さらに子ヅルから出る孫ヅルに着花させていくのが基本戦略です。
仕立て方には主に2つのスタイルがあります。省スペースで管理したい場合は、10号以上の深鉢にリング支柱を立てる「鉢植え行灯(あんどん)仕立て」が適しています。つるをらせん状に巻き付けながら誘引することで、コンパクトながら多くの側枝を配置でき、冬場の室内移動も容易になります。一方、庭植えや大型プランターを活用して日除けを兼ねる場合は、ネットを張った「グリーンカーテン仕立て」が抜群の効果を発揮します。網目全体につるが均等に広がるよう、麻ひもでこまめに横方向へ誘引するのが繁茂させるポイントです。