新人俳優賞をめぐっては、一般的なイメージと実際の規定にいくつかのユニークなギャップが存在します。まずファンから最も多く寄せられる疑問が「日本アカデミー賞の最優秀賞との違い」です。
主演男優賞や作品賞など他の主要部門では、優秀賞に選ばれた複数候補の中から授賞式当日に「最優秀賞」が1枠決定されます。しかし、新人俳優賞には最優秀賞が設定されていません。映画界の将来を担う新星たちを順位付けすることなく等しく讃える趣旨から、選ばれた全員が晴れて受賞者となります。
また、日本アカデミー賞の新人俳優賞における選考基準と対象作品の要件は以下のポイントが中心です。
- 年齢制限は存在しない:子役からシニア世代まで、年齢に関係なく選考対象となります。
- 映画界での鮮烈な印象:過去に舞台やドラマで長い芸歴があっても、「対象期間中に公開された映画において、主役・準主役クラスとして際立った演技を披露した」と認められれば対象となります。
- 受賞は原則1回限り:過去に新人俳優賞を受賞したことがある俳優は、以降同賞の選考対象外となります。
「芸歴10年以上の俳優が新人賞を受賞した」とネット上で驚きの声があがるケースがありますが、これは映画という表現の場において「新たなステップを踏み出し、決定的な評価を得た」という受賞理由に基づいているためです。