呼吸器そのものに異常がないにもかかわらず咳が止まらない場合、消化器系のトラブルが引き金となっているケースも多発しています。
特に見落とされやすいのが逆流性食道炎による咳です。胃酸や胃の内容物が食道へ逆流し、食道下部の迷走神経を刺激することで反射的に咳が生じます。また、微量の胃酸が喉まで上がって気道を直接刺激することもあります。「食後に咳が悪化する」「横になると咳が出る」「胸焼けや酸っぱいものが上がってくる感覚がある」という場合、原因は呼吸器ではなく胃腸にあります。
さらに、高血圧治療薬(ACE阻害薬など)の副作用として生じる「薬剤性咳嗽」もあるため、服用中の持病薬がある方は主治医への確認が欠かせません。