日本国内で一般的に見られる松には、主に赤松(アカマツ)と黒松(クロマツ)が存在します。どちらも松の葉として利用可能ですが、飲用や食用として選ぶ際には明確な違いを理解しておくことが大切です。
赤松は樹皮が赤褐色で、葉が細く柔らかいのが特徴です。別名「雌松(めまつ)」とも呼ばれ、苦味が穏やかで清涼感のある上品な香味が引き立つため、松の葉茶や料理には主に赤松が用いられます。
一方の黒松は樹皮が黒灰色で荒々しく、葉が太くて硬い「雄松(おまつ)」です。海岸沿いの防風林などでよく見られますが、葉がチクチクと痛く、味やアクが強いため、食用としては赤松のほうが圧倒的に扱いやすいとされています。野外で採取する場合は、排気ガスや農薬の影響を受けない自生環境を選ぶとともに、有毒植物である「イチイ」と誤認しないよう十分見極めましょう。