歴代流行語大賞一覧完全解説!昭和平成令和の選定理由と受賞者の今

歴代流行語大賞一覧完全解説!昭和平成令和の選定理由と受賞者の今

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「なぜこの言葉が大賞なのか?」という議論は、毎年12月初旬の発表時に必ず巻き起こります。『現代用語の基礎知識』選「ユーキャン新語・流行語大賞」の選考委員会は、単に「最も多く使われた言葉」を機械的に抽出しているわけではありません。公式発表資料や選考委員会のコメントを検証すると、選定の根底には「その年の世相をどれほど象徴し、後世に残すべき記録になり得ているか」という批評精神が存在します。

歴代の選考理由を分類すると、大きく3つの明確な軸が見えてきます。

第1の軸は、「国家レベルの連帯感と国民的カタルシス」です。2004年の「チョー気持ちいい」(北島康介氏)、2011年の「なでしこジャパン」、2016年の「神ってる」、2021年の「リアル二刀流/SHOW-TIME」などがこれに該当します。暗いニュースや経済的停滞感が漂う列島において、個人の圧倒的な実力やチームワークが国民に勇気を与えた瞬間を、選考委員会は高く評価してきました。

第2の軸は、「社会の歪みや政治への強烈な風刺・問題提起」です。2001年の「米千俵」「痛恨の極み」「恐れず怯まず捉われず」、2003年の「毒まんじゅう」、2009年の「政権交代」など、時の政権や権威に対する民衆の視線が反映された言葉です。2016年にトップテン入りした「保育園落ちた日本死ね」のように、待機児童問題という行政の不備を赤裸々に突きつけた言葉が選ばれた際は、言葉の品位をめぐって国会やメディアで猛烈な賛否両論が巻き起こりました。しかし、選考委員会は「名もなき母親の切実な叫びが政治を動かした事実」を重視し、後世への警鐘として記録する姿勢を貫きました。

第3の軸が、「日常会話への浸透度と時代ストレスの緩和」です。2008年の「アラフォー」や2010年の「ゲゲゲの」、2012年の「ワイルドだろぉ」など、誰もが真似しやすく、ギスギスした人間関係をユーモアで和らげるクッションの役割を果たした言葉が年間大賞の栄冠を手にしています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。