受験情報掲示板やSNS上では時折、「関関同立の中では立命館大学法学部が比較的受かりやすい」「日程の選び方次第で穴場が存在する」といった言説が散見されます。こうした噂が生まれる背景には、立命館特有の柔軟な入試制度が関係しています。
立命館大学は全国各地に試験会場を設ける「全学部統一方式」を複数日程実施しており、さらに「学部個別配点方式」「共通テスト併用方式」など、同一学部を複数回受験できるチャンスが豊富に用意されています。これにより「数撃てばどれかで引っかかるのではないか」という心理が受験生側に生じ、「受かりやすい」という短絡的な印象へと変換されて広まったと分析できます。
しかし、実際の倍率推移を追うと、甘い期待は打ち砕かれます。立命館大学法学部の一般選抜における実質倍率は、年度や方式によって変動するものの概ね2.8倍から4.2倍の間で推移しています。決して倍率が低迷しているわけではなく、むしろ2月上旬の全学部統一入試では手堅く合格を狙う上位層の受験生が集中します。
「穴場日程」と噂されやすい後期分割方式(3月入試)は、国公立大学の前期不合格者や早慶・同志社を惜敗したトップレベルの受験生が最後の枠を奪い合うため、実質倍率が8倍から10倍以上に跳ね上がることも珍しくありません。日程ごとの募集定員と志願者数のバランスを冷静に見極めずに「後半の日程なら易化する」と思い込むのは極めて危険です。複数日程を併願して試験形式に慣れることは有効な戦略ですが、難易度そのものが下がる魔法の日程は存在しないと捉えるべきです。