医師や助産師がプリントアウトされたグラフ用紙(記録紙)を確認するとき、デジタル画面の一瞬の数字ではなく、胎児心拍数陣痛図波形の見方に基づいた全体の流れを評価しています。記録紙の上段には「胎児の心拍数(FHR)」、下段には「子宮収縮圧(TOCO)」が同時にミリ単位でプロットされていきます。
一般的に、NSTお腹の張り正常値と異常値を分ける境界線は、ベースライン(何も張っていない安静時)が「10〜20」前後に収まっているかどうかです。そこから子宮が収縮すると、グラフはきれいな左右対称の「富士山型の山」を描き、頂点に達したあとなだらかに元のベースラインへと戻っていきます。一方で、胎動や体動によるノイズは、ギザギザとした細かく鋭いトゲのような波形(アーチファクト)として記録されるため、専門家が見れば一目で区別がつきます。
状況に応じたNSTお腹の張り数値の目安と、臨床現場における判断基準を以下の比較表にまとめました。
日本産科婦人科学会の定義において、ノンストレステスト数値陣痛の基準は、数値の絶対的な高さではなく「1時間に6回以上(およそ10分以内)の規則的な子宮収縮の反復」と定義されています。数値が70まで上がっても次の張りまで20分以上空いていれば本陣痛とは診断されません。逆に、数値が50程度であっても正確に7分間隔で持続的な山を描いていれば、子宮頸管を押し開く本陣痛へと移行している可能性が高くなります。