「自分はただ読むだけで保存しないから法的に問題ない」「広告を閉じれば安全」という考えは、サイバーセキュリティの観点からも法解釈の観点からも極めて危険な誤認です。海賊版サイトの運営手口は年々巧妙化しており、利用者を罠にかける手口が巧妙に設計されています。
第1の誤解は、「閲覧だけなら安全」という認識です。近年の海賊版サイトでは、ページを開いた瞬間にブラウザのバックグラウンドで暗号資産の発掘プログラム(クリプトジャッキング)を実行させたり、悪質なアドウェアを自動ダウンロードさせるドライブバイダウンロード攻撃が常態化しています。知らぬ間にスマートフォンが発熱し、バッテリー劣化や通信量の異常消費、最悪の場合はクレジットカード情報の漏洩に繋がる被害が公的機関からも報告されています。
第2の誤解は、「rawサイトなら最新話が最速で読める」という幻想です。ウェブ検索上の実態データを見ても明らかなように、「第1193話まで配信中」などと事実無根の架空話数を掲示して検索エンジンのトラフィックを騙し取るフィッシング型海賊版サイトが横行しています。ユーザーの「早く続きを知りたい」という心理的隙(FOMO:取り残される不安)を突いた詐欺行為であり、表示されるコンテンツは過去の切り貼りや粗悪な偽画像に過ぎません。漫画rawの違法性とリスクを正しく理解し、怪しいドメインには一切近づかない姿勢が求められます。