耳を触る心理の真相|会話中の脈ありサインと嘘を見抜く決定打

耳を触る心理の真相|会話中の脈ありサインと嘘を見抜く決定打

耳を触る心理の真相|会話中の脈ありサインと嘘を見抜く決定打にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ネット上の簡易的なコラムでは、「耳を触るのは嘘をついている決定的な証拠」と断定されるケースが散見されます。しかし、行動分析の観点から言えば、この短絡的な見解は極めて危険な誤解です。

確かに、欺瞞(ぎまん)工作を行う際、人間の脳内では扁桃体が活性化し、ノルアドレナリンやコルチゾールが血中に放出されます。これに伴い、顔面や耳などの末梢毛細血管が収縮・拡張を繰り返し、皮膚表面に微細な痒みや違和感が生じる現象(いわゆるピノキオ効果)が発生します。その結果として耳に触れるケースがあるのは事実です。

しかし、この生理現象は緊張とストレス緩和の心理の産物であって、嘘そのものが直接引き起こしたものではありません。例えば、潔白を証明しようとして極度のプレッシャーに晒されている人や、自己主張が苦手で面接や尋問の場で萎縮している人も、全く同じ生理反応を示します。真実を語っているにもかかわらず、緊張によって耳を触っている人を「嘘つき」と決めつけるのは、深刻なコミュニケーションの破綻を招きます。無意識のボディランゲージを読み解く際は、特定のしぐさ一つを切り取るのではなく、声のトーンや瞬きの回数、返答速度の変化といった複数の手がかりを統合して判断しなければなりません。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。