自宅で自治体のごみ回収を利用する場合、絶対に避けられないのがオイル缶の中身の残り処理です。缶底に溜まった数十ミリリットルの油であっても、そのまま出せば不適格ごみとして残されます。
最も推奨される手段は、市販されている「ポイパック」や「オイルパックリ」といった専用処理箱を活用することです。廃油処理箱の使い方と捨て方は極めてシンプルですが、以下の手順を厳格に守る必要があります。
まず、処理箱の内袋(ビニール袋)をしっかりと広げ、内部の不織布や解繊パルプなどの吸着材を軽くほぐします。次に、缶を逆さにして残ったオイルを時間をかけて滴下させます。この際、気温が低い冬場は粘度が高まるため、日中の温暖な時間帯に作業を行うか、缶を少し傾けて最後まで出し切ることが肝要です。油を出し切った箱は、付属の結束バンドやビニールタイで隙間なく固く縛り、地域の分別区分(多くの自治体では「燃やすごみ」「可燃ごみ」)として排出します。
手元に専用処理箱がない場合、二重にしたポリ袋の中に細かくちぎった新聞紙、雑誌、あるいは古布(ウエス)を大量に詰め込み、そこに油を染み込ませる代用方法も有効です。横浜市一般廃棄物許可業協同組合などの公表資料でも「ボロ布や新聞紙等にしっかり吸わせて燃やすごみへ」という案内が公式にアナウンスされています。染み込ませた後は、夏場の自然発火を防ぐため、少量の水を吹きかけてから封を閉じると安全性が格段に高まります。